4月最後の例会(4月28日)

すっかり暖かくなった4月最後の土曜日、例会が行われました。
10時4分。
子供教室は、2名増え7名になりました。講師陣も4名増えて、谷野を含む5人となりました。新康師の一人、石井紀彦三段(直後四段に昇段)も、さっそく指導対局してくれました。その他の講師も、条件が許す日に来て指導してくれることになっています。
6月の小学生学校別3人団体戦が迫っています。それほど簡単なことではありませんが、高須小、古田小で2チーム位は出したいと思っています。
前日、谷野席主の知人、丸石氏の入会が決まり、会費も納入されました。5月の例会から参加するとのことです。
10時59分。
迫田さん、石井前王将に飛香落ちで挑戦しました。もちろん王将戦です。序盤からかなり優位な気分で始まった(そりゃま当然です)のですが、終わってみれば石井勝ち。確かに強いですね。石井・貫島の両君、駒を落としても全く影響がないかのごとく勝ちこんでいます。
迫田さん、次の貫島二冠戦を睨み、石井前王将に三枚落ちはどう指したらいいか尋ねました。果たして秘策は得られたでしょうか。次の対局が楽しみです。
12時12分。
谷野席主と迫田幹事が、別室で帳簿を広げて現金の照合です。ピタリと一致して一安心。会費納入状況もチェック、参加者に会費納入を呼びかけました。
12時23分。
名人戦の優勝候補、貫島・石井が早くも激突。振り飛車(貫島)・居飛車(石井)が、玉を互いに銀冠に囲ってがっぷりよつに組む熱戦になりました。石井君定番のロースカツ弁当が届きましたが、弁当どころではありません。(結果は、貫島名人王将が勝利して一歩リードしました)
写真手前、無心にご飯を頬張っているのは藤里さんです。「将棋は難しいよ」が口癖のようです。
12時33分。
台所の隅でうまそうにカップラーメンをすすっているのは、先ほど会計帳簿のピタリ照合を成し遂げた迫田幹事。この場所は、毎回、誰かが(しかも決まった人ではありません)、飲んだり食ったりする場所になりました。
13時18分。
午後の対局が始まりました。写真奥、食後の休憩で談笑している鮮やかな黄色シャツの少年は、勉強も一段落して(将棋と勉強の両立の目処がついて!?)久しぶりに登場の津賀雄大君です。
14時14分。
名人戦B級で連勝を続ける“岡山から来たの”さん(北野さん)、“泣かすよ”さん(中塩さん)との対局です。写真は居飛車の中塩さんが△8五?としたのに対し、三間飛車の北野さんが▲7七角と指すところです。対局開始直後であり、時計は互いに24分を示しています。名人戦ですが、持ち時間は敢えて15分30秒にせず、25分切れ負け方式を選びました。(単に、時計の操作が面倒くさかった?)
14時18分。
「いよいよ私の季節がやってきた」(昨年の竜王戦での準優勝を意識しての発言)と登場した山口さん、「準優勝の次は優勝ですからね」と。横から柿本さんが「シニア大会に出たら優勝できるかも知れません」とやんわり・・・(準優勝という冥土の土産を胸にしまい、これからは、そういう激しい戦場は若い者に譲り、シニアの分野でご活躍をという意味にとれました)。
山口さん、冗談ではありません、そんな話は十年早いですよ。私はこれからが佳境ですよ、とばかり、貫島二冠に挑戦しました。名人戦SA級です。▲7六?△3四?▲7五?△4四?▲7八飛と貫島二冠が石田流作戦を明示したのに対し、山口さんが角道を止めた後、3一の銀を親指と人差し指でつまんだところです。△3二銀と指すところのように見えます。消費時間、先手4秒、後手1分13秒。
14時25分。
本日入会の経大1年生の木村康志君。槙林君と並んでの記念写真。この木村くんを見て、石井前王将が声をかけました。ずっと以前、大会で対局したことがあり、自分が負けたと。木村くんの方は「?そうでしたかね?」と記憶が不確かな様子。
有望な青年の登場に、嬉しい気持ちが抑えきれない谷野さん。声をかけました。
「一日何時間勉強してる?」
「30分ほど」
「そりゃ少ない、今日からは3時間は勉強しないと」
「はい、やります」と直立不動で答える木村君でした。
15時12分。
道場内の熱気が一段と熱くなってきました。かなり真剣な空気に満ちています。ストーブも要らない、エアコンには早すぎる、一番良い気候のもとで、何に邪魔されることもなく将棋に打ち込めています。幸せだなぁ。ぼくたちは将棋を指しているときが一番幸せなんだ。
貫島二冠・山口戦、山口さんが投じた持ち駒が盤上に残っており、貫島君は携帯端末に目をやっています。貫島二冠が勝ったようです。
15時13分。
「どれがいちばん美味いかのぉ」中塩さんが迫田さんから弁当のカタログを見せてもらっています。越智さんの目線も山口さん(敗戦で少し小さくなった気がしますが気のせい?)越しにそこに当たっていますね。まさか、これから弁当注文というわけじゃないですよね。
16時37分。
新入会の木村君、名人戦B級でこの時点まで4戦全勝の北野さんに挑戦です。北野さんの振り飛車に居飛車穴熊で挑んだ木村君。大激戦となり、双方、秒読みになる中、最後北野さんにきわどく残され、敗れました。柿本さん、越智さんが加わった感想戦で、終盤、木村君に勝ちの筋があったことが示されました。この日木村君は2勝2敗でしたが、伸び代のありそうな有望な青年の入会に谷野さんは喜びを隠しませんでした。誰やらサンは、さっそく中四国大学選手権で3,4年での2連覇を実現すべく、早くも戦略練り始めた様子でした。この青年可哀そうに変な奴に睨まれたもの、逃げ出すなら早い方がいいかも。でも仕方ないのよ、ここは高須(谷野)道場の名の通り道場なんだから、青年よ、大志を抱け・・

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