2012年4月14日 例会

4月になり、リーグ戦の新しい期も開始になりました。最初の例会日となる14日、この日もたくさんの会員が集まりました。
道場では、早速、熱戦が展開しています。右端のお方は、この日初参加の、新入会員の黒原法明さんです。西区己斐上にお住まいで、外資系生保勤務。棋力はアマ連点数1700点後半とか。なかなかの腕前でした。 キッチン・ドリンカー?
高須道場に着き、まず台所に顔を出すと、お茶けを一人、黙々と飲んでいる藤本くんがいました。ポットの湯を全部一人で飲み干したというわけではないでしょうが、ちょうどポットが空になったようで、「水はどうやっていれるの?」の質問に、いっしょにポットに水をたっぷり入れて、電気コードを接続しました。
王将戦の熱戦です。岩井くんが六枚落ちで中野くんに挑戦しました。岩井くん、大駒を駆使し、と金もつくって中野玉に迫りました。結構頑張ったのですが、凌ぎ切った中野くんの勝ちとなりました。 居合わせた会員全員のひときわ盛大な拍手に迎えられて現れたのは上原康平さん。新社会人となって久方ぶりの登場でした。居住地と勤務先は庄原になったと。かなり遠方ですが、幸い、土曜・日曜が休みだそうで、軽自動車で引き続き高須クラブ例会に参加したいと発言、一層の拍手で迎えられました。写真は、谷野さんと王将戦を飛香を落として戦う上原さん(上原勝ち)。上原さん、これからは東部のタイトルを独り占めするのではないかと声がかかりました。
柿本さんが登場すると、「待ってました」と言わんばかりに谷野さんが柿本さんの肩に手を置き、前に座ってもらうと、思いのたけを話し始めました。6月に開催を計画している高須クラブ将棋大会のことなど、話は延々と続きました。柿本さんもこれに静かに、そして丁寧に応対していました。夕方、対局を中断して、前期リーグ戦の表彰式が行われ、名人戦SA級・B級、そして王将戦の成績優秀者がそれぞれ表彰されました。写真は、その記念撮影。左から、中野くん(名人戦B級2位)、柿本さん(名人戦SA級3位)、貫島くん(名人戦SA級優勝・王将戦優勝)、石井くん(名人戦SA級2位・王将戦2位)、住田くん(名人戦B級優勝)
写真は、こども教室に参加している子供さん(岩井くん)のお母さん作成の高須クラブ教室PRのチラシ。きっちり、ていねいなデザインです。母の愛がにじみでています。こども教室もますます隆盛となることでしょう。 上原さんに劣らぬ盛大な拍手で迎えられたのは小林海都君、ついこの間までは小学生だったのですが、この日、ぴっかぴかの前途洋々、将来が楽しみな修道中学1年生となって、久々の登場です。この日、石井、貫島には敗れたものの、新戦法を試したと言う強豪柿本氏を撃破(名人戦)し、急速に伸びつつある実力の片鱗を見せました。写真はその終局時のもの。小林君が△3九銀と打ち、柿本さんが投了の意思表示をした直後です。
その後居合わせた修道の先輩と談笑。学院なんか目じゃないと先輩諸氏の怪気炎。3人の今後の活躍が楽しみです。
この日も、石井・貫島の両君の快進撃が続きましたが、中でも貫島君は、今期から王将戦は手合いが一段ときつくなり、平手戦が皆無となったにもかかわらず、それを全く感じさせず、勝ち続けました。写真は谷野さんとの三枚落ち戦です。「三枚落ちじゃ負けるわけにはいかん」という谷野さんに、「最初は谷野さんがはっきり優勢です」と応ずる貫島名人。しばらくして盤面を見れば、6筋・7筋の4段目まで上手の歩が伸びています。一旦は2四に進出し?を取ったはずの谷野さんの角が7九の位置で、6八銀・5七?で二重に進路を塞いで隠居状態。早くも紛れ模様で、勝負の行方がわからなくなっています。 写真は谷野陣から見た終局の盤面。時計の残り時間も名人21分対谷野4分と大差となっていました。持ち時間の差がそのまま形勢の差を現していると思っていたら、終局は突然訪れました。上手の寄せの速度を遅らせる手筋の▲6九?が打たれたときでした。生憎、6五にも下手の歩があり「二?ですね」と名人が言うと、あの叫び声が響き渡りました。「う〜わぁ〜」
「谷野さん、いいですよ」と“武士の情”を示す名人でしたが、「それはだめ」と谷野さん、にっこり笑って「初めて二?をした」と付け加えました。前に省略されたことばは「今年」?それとも「今期(今日)」?

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