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第4回 強豪戦

今年度としては初めて、通算で第4回目の強豪戦

9月26日、秋になったにしては蒸し暑い日となったが、今年最初の強豪戦に、前回を2名上回る22名が参加し、大逆転の悲鳴まで飛び出す大熱戦を展開した。
競技は、スイス式4回戦を行う予選と、予選を通過した8人による決勝トーナメントで行われた。




              


1回戦の組み合わせは受付時に引いた対局カードに記載の抽選番号により行われた。12時15分、いつもに増して真剣な面持ちで1回戦の対局が始まった。
手前から奥に向かって、中野(俊)―鷹取、藤井―峯政(浩)、村上―三浦、北川―中谷の対局となっている。


これも1回戦。手前から奥に、河口―吉川、岡崎―和田、国広―池内。
  

峯政(隆)―中野(至)、井上―上原、山田―青木


時計は2時半を過ぎ、戦いは3回戦に進んだ。手前から、中野―和田、鷹取―宮瀬。いずれも1勝1敗同士。   


こちらも3回戦。手前から1勝1敗同士の山田―三浦、2敗同士の岡崎―村上、2連勝同士の藤井―中谷、2連敗同士の井上―北川。   
 


2連勝同士の国広―上原、河口―青木。河口、残り2局のうち1勝すれば決勝トーナメント進出できると、希望を膨らませて挑戦した。   
 


時計は3時を回り、予選最後の4回戦になった。手前から、まだ勝ち星のない者同士の岡崎―池内戦、2勝1敗同士で決勝トーナメント進出をかけた河口―中谷戦、峯政浩(2勝1敗)―青木(3連勝)戦、鷹取(2勝1敗)―三浦(2勝1敗)戦
 
  

4回戦。手前から、和田―国広(2勝1敗同士)、峯政隆―宮瀬(1勝2敗同士)…3回戦は峯政兄弟対決となってしまったが互いに自分の負けを主張、結局、弟(隆文)の主張が通り、兄(浩実)勝ちとした。その奥は、中野(至 2勝1敗)―山田(1勝2敗)、藤井(3勝)―上原(3勝)
  

4回戦。手前から、吉川(1勝2敗)―中野(俊 1勝2敗)、(1勝2敗同士)村上―宮瀬、北川(3敗)―曽川(1勝2敗 最初の1敗は遅刻による不戦敗)
 
  

決勝トーナメント進出は、予選1位;上原康平(4勝)、2位;藤井規之(2位以下8位まで3勝1敗)、3位;峯政浩 実、4位;中谷 茂、5位;三浦信寿、6位;青木 肇、7位:和田浩義、8位:中野 至
決勝トーナメント1回戦は1位-8位、2位-7位、3位-6位、4位-5位の組合せが予め決まっていた。
写真は1回戦。手前から、2位;藤井-7位:和田、3位:峯政浩-6位:青木、8位:中野至-上原
  

決勝トーナメント1回戦。5位:三浦-4位:中谷
 


写真は三浦-中谷戦の終局後の盤上。かなりの激戦が繰り広げられたことがわかる。対局時計を見れば、後手は時間が切れており、先手も残り3秒。ギリギ リの勝負だったことが伺われる。3五の金はまるで囲碁のようにマス目の交点にある。3四の桂馬も、先手の玉も行儀がよいとは言えない。
実際の戦いは大変だった。ねばる先手玉を追い詰めた後手、右下に追い込んで詰みがあったが、残り時間が少ない中、詰ませ損ない、先手玉が辛くも中段に進出。盤面は、2五の玉を2四に進めたところ。ここで後手の時間切れとなった。


ipadのゲームに夢中の北川。その奥にも人影がある。こんなに刺激的で面白そうなゲーム(ただし将棋のような奥深い味わいはない)があり、ときどきこの写真のようにハマってしまうけれど、将棋の魅力を知ってしまった者は、いつしか将棋に戻って行く。感動的だ!何も目くじらを立てて「そんなくだらんゲームなんかするな」と言う必要などまったくないのだ。ただし、将棋の面白さを知らない子供たちが、将棋より先にゲームにハマってしまうと、将棋など見向きもしなくなるおそれは多分にあるので、ここは対策が必要である。
 

  
時はすでに5時を回った。準決勝が並んで始まろうとしている。手前から、藤井―青木、中谷―上原。2局とも矢倉戦となり、途中まで同じような局面が続いた。激戦を決勝に勝ち上がったのは藤井と上原であった。
 


決勝戦の藤井(先手)-上原戦。上原の中飛車に藤井は居飛車穴熊。棋譜を記録するのは仕事を終えてかけつけた越智。負けて決勝に残っていないのではない。敗者ではなく歯医者さんだから来るのが遅くなったのである。几帳面な仕事ぶりは定評があり、「高須クラブ文庫」の管理責任者を引き受けてもらっている。


こちらは3位決定戦。中谷―(先手)青木戦。中谷の向飛車に青木の居飛車穴熊の戦型に。


決勝戦、上原が中央を制圧、94手で、穴熊玉に一度も「王手」をかけぬまま押し切った。藤井も角を攻防に利かせて頑張ったが及ばなかった。(2回の王手も勝ちには届かなかった)。上原は谷野会長から優勝の表彰を受けた。


藤井は準優勝の表彰を受けた。
3位は青木。中盤の際どい押し合いの中、戦機を捉えた青木が仕掛け、ややリードする展開となった。決め手を与えることなく、反撃を含みつつ粘る中谷。先手若干有利なのではないかと思われる局面であっても、中谷も老獪な手順を尽くすので、常に先手玉に迫る厳しい反撃手順があって、結構難しい局面が続いた。最後は青木が怖さを振り切って決めに出、際どく137手で勝利をもぎとった。


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