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高須将棋クラブ合宿 3月5~6日



新年会を兼ねた“新春合宿”をと計画した温泉に浸かりながらの合宿は、新型コロナウィルスで大騒ぎとなっている中、3月5日~6日、安芸の宮島「杜の宿」で、文字通りの春の合宿となった。

     


朝からみぞれがちらついた3月5日、厳島に渡る船にも冷たい風が吹きつけていた。遠くは静岡からかけつけた山田さん、三次の久川さんをはじめ総勢6人は、宿に着くと、久しぶりの再会に感激の挨拶もそこそこに、さっそく湯に浸かった。大鳥居の修復工事で客足が遠のいたところに消費税増税、さらには新型ウィルスが追い打ちをかけて、閑散とした宮島だったが、風呂は貸切状態だった。写真は一回戦を戦った後の夕食時の乾杯。風呂から上がるとまず、“宮島名人戦”の第一回戦を戦い終えての夕食であった。


宿には将棋盤駒は1組しかないとのことで、2組は持参することにしていたが、その2組の盤駒は現れず、どうしたものかと思案していたが、宿の方で倉庫を探し回ってちゃんと3組揃えてくださった。試合は、スイス式トーナメント三回戦。久しぶりに盤の前に座った人も少なくなかったが、座れば、盤上を見る目は瞬く間に厳しくなった。日頃時計を使い慣れ、かつてのような長考する習慣が克服されているようで、時計にせかされなくとも、スイスイと指し手が進んだ。
  

二回戦を終わったところで、2勝の久川を、1勝の4人(小川・山田・迫田・坂本)が追って、最終三回戦となった。最終戦、迫田が久川に勝ち、2勝が4人並ぶ混戦となったが、ソルコフ(対戦相手の勝数)の差で優勝は久川、2位坂本、3位は二次ソルコフで1点上回った迫田となった。


6日の朝、宿の玄関には鹿が集結、「早く出ておいで、いっしょに遊ぼうよ」と待っていた。それに誘われるようにチェックアウトを済ませた。


所用のある小川さんを見送った後、5人はあせびが咲き乱れる“あせび歩道”を散策。爽やかな空気を吸いながら進むと朝の木漏れ日が降り注いでいた。
 


展望台で、五日市から広島市の方向を望む。
写真中央のやぐらで囲まれた大鳥居は修復工事中。
 


枝いっぱいに咲いたあせびの花。
朝日を浴びて輝いていた。
 


その名も“筋違橋”。迫田さんが「昨晩、谷野さんの桂馬が筋を違えて飛んできたんですよ」と。一同「やっぱり出ましたか」と。後ろの話が聞きながらこころなしか寂しそうに筋違橋を渡る谷野会長。  


千畳閣と五重塔への石段で
 
 
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