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高須クラブ例会 一日戦 7月22日



蒸し暑い一日だったが、谷野道場に10人が結集した。

 


「一日戦」が始まる。盤の前に座った住田二段が谷野三段に「お願いします」と声をかけたが、谷野は浮かぬ顔をしながら“聞こえぬフリ”して通り過ぎようとする。その心の中をすでに読んでいたと言わんばかりに微笑む住田。・・・見透かされてますよ!先生!


「一日戦」の前に「24」でウォーミングアップする篠原1級。観戦する東岡二段。住田はカモに逃げられたような表情で相手のいない盤面を焦点を定めずに見つめている。
  

そうこうするうちに、それぞれが思い思いの相手をみつけて「一日戦」が始まった。手前は背中・住田二段と井上2級戦。ふすまの向こうは吉川初段・篠原1級戦。


前回に続いて参加の小川5級は東岡二段に二枚落ちで挑戦。上手玉がなかなか捕まえられず困ってしまった。


吉川初段と篠原1級の“女のたたかい”
 


谷野先生、井上2級を平手でひと捻りと、終盤の入口あたりまでで大差となって楽勝ムードだった。しかし、井上はあきらめなかった。とにかくねばった。谷野先生もなかば呆れながらとどめを刺そうと迫るが、どっこい井上踏ん張った。次第に井上玉の安全度が増してくると、逆に谷野玉がおかしくなっていった。ついに逆転で決着。先生は「もう、お前とは指さん!」憮然として言い放ち、席をたった。高須クラブ会員はこうやって強くなるという瞬間だった。
 
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